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対州馬に魅せられて~星になった愛犬りんご達と新パートナー犬ラファール&ルアナと共に~


愛犬りんごと仲間を引き連れ、対馬生活が始まった!!素敵な島、対馬の魅力をりんごと共にお届けします!!
by shirokuro-ringo
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りんごへのメッセージ

再開したブログ、タイトル変更を考えているけど今のところこのままで。

毎回コメント役として登場していた私の大切なパートナー犬、リンゴが昨年9月に他界した。
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りんごへ。
あなたと出会ったのは2001年の9月だったよね。
私の勤めていた会社にボーダーコリーとして3兄弟でやってきたね。まだ幼くて、ヒョロリとした可愛い女の子だった。しばらくしてボーダーコリーのMix犬だと分かったけど、勿論そんな事はどうでも良かった。私はあなたが大好きだったから。
厩舎の犬として、いつも馬たちの傍で過ごし、仕事中はいつもリンゴが一緒だった。
仕事が終わって厩舎内でリンゴと遊ぶ時間が好きだった。
物覚えが良くて次々と新しい技!?を覚えてくれたね。嬉しそうに走り回るリンゴの姿が好きだった。
ハンターの素質があったのかな?繋がれているのに色々な獲物を捕まえては私を驚かせたよね。目を合わせると「ヤッチャイマシタ…」って顔をしているから、何か捕まえたんだと直ぐに分かっちゃうんだよ。リンゴの運動能力の高さはすごかったね。
職場を変えることにしたとき、あなたと離れる事が出来ず、飼い主名義を私にしてもらったんだ。そこからは更にずっと一緒だったね。いつでもどこへ行くときも。
あちこちドライブしたり、旅行もしたね。軽井沢のペンション、楽しかったね。大型純血犬たちに囲まれたけど得意げな顔で皆に可愛がってもらっていたよね。
人間大好きで愛され上手、他犬には一見フレンドリーそうだけど、ちゃんと挨拶しないワンコにはとても厳しかったね。猫と小型犬を見ると追いかけたくてウズウズしていたね。
無敵な性格していたけど、雷と花火が大の苦手で、雷が鳴り出すと超高速でガクガク震えどんなになだめてもギュって抱きしめても震えが止まらなくて…。そんな姿が可哀想で、でも可愛かった。あなたの唯一の弱点だったね。
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ねぇリンゴ、私があまりの怖さで立てなくなった事、覚えてるかな。
職場に一緒に通勤していた頃、あなたのリードを外されてしまって、何かを見つけたあなたは暗闇に消えていったよね。どんなに呼んでも探しても見つからず数時間たった頃、近くの片側3車線交通量の多い国道であなたの姿を見つけた。次々と来る車がリンゴを避け、あなたは右往左往して。車を乗り捨て国道に走り出て反対車線にいるあなたを大声で呼ぶと、車を避けながら必死に走り寄って来たね。遠くの信号が青に変わり車がこちらへ向かってきたけど、国道の真ん中で思い切りリンゴを抱きしめた。あなたは狂ったように尻尾を振っていたね。怖かった。本当に怖かった。車が向かって来ることではなく、あなたが目の前で轢かれてしまうのではないかという怖さで生まれて初めて、腰が抜けるって感覚を知ったよ。もう2度と離れない、離さない。
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私が対馬に移住する時も長い船旅を一緒にしたよね。マヤとリップも一緒にね。自分の荷物は送って車の中はあなたたちの荷物でいっぱい、船内移動時は片手にリップのバリケンを持って片手にリンゴのリードと自分の最小限手荷物、肩からマヤのバスケットを背負ってね、不信人物?又は夜逃げしてるみたいで可笑しかったよね。
対馬に来てからもいつも一緒にいたね。一緒に出勤して私の仕事が終わるまで待っていてくれて、いつの間にか馬事公園の園長!?と呼ばれる存在に。休日はあちこちドライブしたね。まだまだ一緒に行きたい所、あったのにな。
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2012年7月、リンゴが突然倒れた。すぐに病院に運び込んだけど原因は分からず、しばらくすると状態は落ち着いた。複数の病院を受診しても病名ははっきりせず、経過観察となった。福岡での精密検査を予定していた矢先、状態が悪化した。やっと病名が判明し、投薬を開始したが状態は悪く、手の施しようがなかった。
積極的治療で延命か、リンゴのQOLを優先させるか。
後者を選択した。我慢強くて頑張り屋なリンゴを、救命率0%の延命するだけの辛い治療で苦しめたくなかった。
往診と、OPの無いときは使って良いと獣医さんに借りた医療用酸素ボンベを家に運び込み、チアノーゼがおきたら酸素を嗅がせた…気休めだったかもしれないけど。
外出が大好きだったリンゴ。9月の残暑の残る夕方、よく遊びに行った近くの浜に海を見に行ったね。もう自力で歩くことは困難で、呼吸が苦しくて眠れない日も続いていたけど、心地よい風と波の音を聞きながらリンゴは私の膝枕で寝息を立てて眠っていたね。夢を見ていたのかな?時々ピクピクと足を動かしながら。
元気な頃と変わらない寝顔をしていたね、ずっとそうしていたかったな。

リンゴはエサも水も受け付けなくなった。
仕事で大きなイベントを控えていたけど、職場の方々のご理解により休暇をもらい自宅でイベント準備をしていた。ベッドから移動できる状態ではないのに、私が作業する部屋にフラフラとやってきた。一緒にやろうね、リンゴと一緒に作業をした。往診に来た獣医さんはリンゴが移動しているのを見て驚いていたね。もう立てる状態ではなかったから。
その日の夜、星空があまりにも綺麗だったからほんの束の間、リンゴを抱き星空を一緒に見たよね。とっても綺麗だったね。
数時間後、リンゴは息を引き取った。

最後の最期までリンゴは賢くて、自分の旅立つ時を決めていたように感じる。
ある人に言われた。リンゴは私の性格が分かっていたから、私が看取れる時に逝こうと決めていたのではないかと。立て続くイベントに専念できるよう葬儀を行う日数も含めて残して旅立ったのではないかと。
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リンゴは昨年9月26日に永眠しました。
今までリンゴを可愛がってくれた方々、お世話になった方々へ報告が遅れたり、訃報を聞いて連絡をして下さった方へもあまりお話することが出来ず申し訳ありませんでした。
今回やっとブログへの投稿で伝えるべき方々へお伝えしようと思い、長々と文章にしました。
今までリンゴに関わってくれた沢山の方々、ありがとうございました。

最後に、リンゴ、あなたが永眠してから、沢山の悲しさと悔しさと、どうにもならない気持ちを持ち続けていたよ。でもね、あなたが私にくれた沢山の思い出と幸せな時間、大切な犬と暮らす楽しさを教えてくれたあなたの気持ちを大切にしていかなければならないって思うんだ。
いつかまた、どこかで会おうね。大好きだよ、ありがとう。
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by shirokuro-ringo | 2013-03-04 18:24 | りんご
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